400ccクラスの絶版バイクの中でも絶大な人気を誇るカワサキ「Z400FX」を今回ピックアップ!!Z400FXの純正カラーを年式順に紹介しながら、Z400FXについて詳しく紹介です。意外と知らない純正カラーの年式順、ご覧ください。
Z400FXについて
1979年4月15日にカワサキからZ400FXは誕生したわけですが、この当時2気筒モデルが各メーカーとも力を入れておりユーザーからは4気筒モデルを期待する声が非常に多かった。そんな時代の中、カワサキから4気筒であるZ400FXを売り出したことで中型ライダーからの人気が爆発!!発売の翌年まで400ccクラスでの販売台数がトップとなっています。
1982年まで販売されたZ400FXですが、他のメーカーが水冷モデルを販売開始、ゆえに短命モデルです。現在ではその生産期間が短かったということもあり、中古市場でもなかなか出回らない希少価値の高い絶版バイクとなっています。
良い意味でも悪い意味でも飛びぬけたところがないというのもZ400FXの魅力であり、カワサキ空冷モデルのTHEスタンダード、だからこそ人気があるのだと言わざるを得ないです。当時では400ccクラスのバイクでは大柄な車体も現代では普通であるが、角ばったデザインは非常に印象的となっています。
Z400FXについてはそこそこに、ここからはZ400FXの純正カラーを年式順に追って紹介していきましょう。
Z400FXの純正カラーを年式順に紹介
Z400FXには様々なカラーがラインナップされています。しかし、E1カラーやE4カラーなどいつの年式?っとなる方もいらっしゃるかもしれないので、順を追って詳しく紹介です。
1979年4月発売モデル E1
Z400FXの初期モデル、ファイアクラッカーレッド、エボニー、メタリッククリスタルシルバーと3色展開となっていますが、メタリッククリスタルシルバーの車両をご用意できませんでした。ですが、上記の画像をご覧ください、ファイアクラッカーレッドとエボニーの純正カラー、かっこいい。
ファイアクラッカーレッドの車両がけっこう人気というか、出回っている車両がこの純正カラーにしているものを多くあるように筆者は思います。Z400FXの純正カラーといえばファイアクラッカーレッドを思ってしまうところもあるのも心なしかというところです。
E1 スペック
エンジン | 空冷4ストローク4気筒DOHC2バルブ |
総排気量 | 399cc |
最高出力 | 43ps/9500rpm |
最大トルク | 3.5kg-m/7500rpm |
圧縮比 | 9.5 |
変速機 | 6段リターン |
全長×全幅×全高 | 2100mm×785mm×1125mm |
軸距離 | 1380mm |
車両重量 | 205kg |
燃料タンク容量 | 15L |
タイヤ前:後 | 前:3.25H-19 後:3.45H-18 |
発売当時価格 | 385000円 |
車体色 | ファイアクラッカーレッド エボニー メタリッククリスタルシルバー |
1979年6月発売モデル E1
販売が開始されて2か月後にカラーバリエーション変更のみというかたちで、販売が開始されたため大きな変化はないです。赤と青の細ラインが入ったエボニーになり、黄色とゴールドラインのエボニーは廃止、メタリッククリスタルシルバーも見合わせというかたちでそのまま復活することなく廃止されています。
E1 スペック
エンジン | 空冷4ストローク4気筒DOHC2バルブ |
総排気量 | 399cc |
最高出力 | 43ps/9500rpm |
最大トルク | 3.5kg-m/7500rpm |
圧縮比 | 9.5 |
変速機 | 6段リターン |
全長×全幅×全高 | 2100mm×785mm×1125mm |
軸距離 | 1380mm |
車両重量 | 205kg |
燃料タンク容量 | 15L |
タイヤ前:後 | 前:3.25H-19 後:3.45H-18 |
発売当時価格 | 385000円 |
車体色 | ファイアクラッカーレッド エボニー |
1979年12月発売モデル E2
同年、マイナーチェンジを行いZ400FX(E2)として販売が開始されます。純正カラーは前回のエボニーが引き継がれ、新たなにファイアクラッカーレッドにブラックとオレンジの細いラインが入ったデザインが純正カラーに追加です。スペックに変化はないものの販売価格が1万円ほどアップして398000円で販売されることになります。
E2 スペック
エンジン | 空冷4ストローク4気筒DOHC2バルブ |
総排気量 | 399cc |
最高出力 | 43ps/9500rpm |
最大トルク | 3.5kg-m/7500rpm |
圧縮比 | 9.5 |
変速機 | 6段リターン |
全長×全幅×全高 | 2100mm×785mm×1125mm |
軸距離 | 1380mm |
車両重量 | 205kg |
燃料タンク容量 | 15L |
タイヤ前:後 | 前:3.25H-19 後:3.45H-18 |
発売当時価格 | 398000円 |
車体色 | エボニー |
1980年10月発売モデル E3
E2から翌年、1980年にE3として少しのマイナーチェンジとともに販売開始。純正カラーは2色展開、ムーンダストシルバーに太いストライプラインが入ったカラーと、エボニーに太いストライプが入ったカラーが新しく純正カラーになって販売しています。そのほかの変更点としては、ヘルメットホルダーと荷物をかけるフックが設置され、車体側面のリフレクターがなくなったのが変更点です。車両価格も405000円に上がってはいるが、スペックには変更点なしとなっています。
E3 スペック
エンジン | 空冷4ストローク4気筒DOHC2バルブ |
総排気量 | 399cc |
最高出力 | 43ps/9500rpm |
最大トルク | 3.5kg-m/7500rpm |
圧縮比 | 9.5 |
変速機 | 6段リターン |
全長×全幅×全高 | 2100mm×785mm×1125mm |
軸距離 | 1380mm |
車両重量 | 205kg |
燃料タンク容量 | 15L |
タイヤ前:後 | 前:3.25H-19 後:3.45H-18 |
発売当時価格 | 405000円 |
車体色 | ムーンダストシルバー(ストライプライン) エボニー(ストライプライン) |
1981年8月発売モデル E4
E3発売から翌年1981年に発売が開始されたE4のZ400FX。400ccクラスの4気筒バイクが他のライバルメーカーが参入してくる時代となり、これまで大きな変更をしてこなかったZ400FXがここで新たな変更を行うのです。
足回りを中心に手を加えており、フロントフォークはセミエアフロントフォークに変更、ブレーキディスク径をフロント250mm➡236mmに、リア237mm➡226mmと小径化。ホイールデザインは同じように見えて直接ブレーキディスクを装着するタイプとなり軽量化です。ブレーキキャリバーも変更されておりパッド面を拡大されています。チューブレスタイヤに変更、ハザードランプの変更に、グラブバーになったり、ハロゲンヘッドランプ、トランジスタ点火など新採用が多くあり、Z400FXのE4からは前作までとは一味違ったスタイリングです。
純正カラーも変更されており、ギャラクシーシルバー、ルミナスガンブルーに太く赤いラインが入ったデザインになっています。
E4 スペック
エンジン | 空冷4ストローク4気筒DOHC2バルブ |
総排気量 | 399cc |
最高出力 | 43ps/9500rpm |
最大トルク | 3.5kg-m/7500rpm |
圧縮比 | 9.5 |
変速機 | 6段リターン |
全長×全幅×全高 | 2100mm×795mm×1155mm |
軸距離 | 1390mm |
車両重量 | 208kg |
燃料タンク容量 | 15L |
タイヤ前:後 | 前:3.25H-19 後:3.45H-18 |
発売当時価格 | 435000円 |
車体色 | ギャラクシーシルバー ルミナスガンブルー |
1982年1月発売モデル E4A
1982年にグランプリスペシャルとして500台限定で登場!!純正カラーはもちろん一色のみで、E4モデルを基調にスペシャルにふさわしい仕上がりにするため、ホイール、シリンダーブロック、フロントフォークアウター、リアサススプリングなどを赤にしてなんともスペシャルらしい仕上がりです。
オプション設定でZ1R風デザインをモチーフにしたビキニカウルも装着することができます。スペックに変更はなく、価格は470000円とE4から35000円上がり販売されていました。
販売台数が限定だったため現在では大変貴重な存在となっています。価格も付けられないくらいで、購入できるチャンスがもしもあるのであれば確実に手に入れたいほどの車両です。なかなかお目にかかれない激レア絶版バイクになります。
E4A スペック
エンジン | 空冷4ストローク4気筒DOHC2バルブ |
総排気量 | 399cc |
最高出力 | 43ps/9500rpm |
最大トルク | 3.5kg-m/7500rpm |
圧縮比 | 9.5 |
変速機 | 6段リターン |
全長×全幅×全高 | 2100mm×795mm×1155mm |
軸距離 | 1390mm |
車両重量 | 208kg |
燃料タンク容量 | 15L |
タイヤ前:後 | 前:3.25H-19 後:3.45H-18 |
発売当時価格 | 470000円 |
車体色 | グランプリスペシャルカラー |
1982年12月発売モデル E4B
1982年3月にZ400FXの後継機であるZ400GPが発売されてからもなお、Z400FXのE4は継続的に販売されていました。そして、1982年12月に最終モデルとなるE4Bが発売されます。純正カラーとしてエボニー×ファイアクラッカーレッドとなりましたが、スペックや価格はE4のまま販売され、Z400FXはたったの3年という形でカワサキ400ccクラスから姿を消すことになるのです。
ライバルであるXJ400やGSX400Fなどに比較すると長く販売されたモデルではありましたが、人気の度合いを考えるともっと販売して現代に残してほしかった名機であるということも筆者は思ってしまいます。
E4B スペック
エンジン | 空冷4ストローク4気筒DOHC2バルブ |
総排気量 | 399cc |
最高出力 | 43ps/9500rpm |
最大トルク | 3.5kg-m/7500rpm |
圧縮比 | 9.5 |
変速機 | 6段リターン |
全長×全幅×全高 | 2100mm×795mm×1155mm |
軸距離 | 1390mm |
車両重量 | 208kg |
燃料タンク容量 | 15L |
タイヤ前:後 | 前:3.25H-19 後:3.45H-18 |
発売当時価格 | 435000円 |
車体色 | エボニー×ファイアクラッカーレッド |
Z400FXの現在価格を調べてみた
現代に受け継がれるカワサキの名機「Z400FX」の純正カラーについて、Z400FXについて上記で詳しく紹介していきましたがいかがでしたでしょうか。
それでは、ここからはZ400FXの現在の中古価格を調べてみたので紹介してきます。ヤフオク!、メルカリ、ショップなどでリサーチしてみたのでぜひ参考にしてみてください。
ヤフオク!編
Z400FXの中古価格をヤフオク!で調べた結果、レストアベースで200万円ラインから、乗れる状態にしたものであれば300万円、極上車両であれば400万円近くしており、高いもので500万円を超える車両も見受けられました。
ヤフオク!と言えど個人で出品している車両はごくわずか、ショップが出品しているバイクが多いです。なので、ショップで購入しているのとさほど変わりはないかなという感じになります。
きわめて稀に個人の方が出品されるZ400FXを探し出して購入、その後レストアができるバイクショップにてお願いするという形が一番安く購入できますが、これが今では手放す方が非常に少ないので本当に根気がいる作業です。
ヤフオク!でZ400FXを購入するなら200万円~500万円と振り幅がすごいですが、参考にしてみてください。
メルカリ編
Z400FXの中古価格をメルカリで調べた結果、300万円で一台のみ出品されていました。
とりあえず言えることはメルカリでZ400FXを購入することは至難の業、なかなか出品されないということからメルカリで探すことも今のところは不可能と言えそうです。これからフリマアプリという存在価値がさらに広まり、メルカリでの出品も増えてくる可能性も大いにあるので常にチェックを怠らないというのも重要になります。
ウエマツ編
絶版バイク専門店ウエマツ様、当サイトに画像提供を協力していただいているスポンサー企業でもあります。
そんなウエマツ様でのZ400FXの価格は、E1が460万円ラインで購入できるようになっていますが、即売れや商談がすぐに入ってしまうのでウエマツ様でも在庫の確保があまりできていない状態でもあります。売り出すとすぐに売れるというくらい人気ですし、それだけ価値が上がりZ400FXユーザーが手放さないという状況なのでしょう。
最高の状態でZ400FXを手に入れるためであれば現在は400万円を必ず越してくるということは覚悟しておいたほうがいいです。
ウエマツでZ400FXを確認してみる方は下の画像をクリック!!
400ccクラスのカワサキ名機「Z400FX」
400ccクラスの絶版バイクで抜群の人気を誇るカワサキZ400FX、今回は純正カラーについてと中古価格などについて紹介してきました。
やはり、Z400FXは名機、一度購入すると手放したくない生涯の相棒となることは間違いないでしょう。
Z400FXを手に入れるチャンスがある方はぜひ購入して、カワサキ「Z400FX」を体感してみてください!!
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