セダンで車中泊はできる?車中泊の方法やおすすめグッズ紹介

セダンタイプの車両は、一見してその形状から車中泊には不向きに思えるかもしれません。しかし工夫次第では、セダンでも十分に車中泊ができるケースがあります。そこで、ここではセダンでも可能な車中泊の方法や、その際に必要となるグッズ類について紹介しましょう。

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目次

そもそもなぜセダンは車中泊が難しいのか?

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ワゴンやミニバンなどと異なり、セダンは荷物の運搬や収納性よりも、人が乗車すること自体に目的を特化した車両と言えます。もし荷物類を収納するのであれば、車両後方にある室外のトランクルームに格納することが前提となります。この点、ワゴンやミニバンの場合には、荷物類の収納スペースが室内にあり、乗車スペースと一体化しているため、余裕のある広々とした車内空間を実現できます。このメリットを活かしたのが、自由度の高いシートアレンジによるフラットシート化です。人が横たわって寝ることも可能なので、車中泊にも十分対応できます。裏を返せば、セダンにはこのシートアレンジの自由度が限定的なため、結果的に車中泊を難しくしているのです。またセダンの収納性にも限界があるとすれば、車中泊に必要なグッズやアイテムの格納も困難になります。そしてもう1つ忘れてはならないのが、前後にあるシート自体の形状です。先述したように、セダンは人が乗車すること自体に目的を特化しているため、乗り心地や快適性を極めて重視します。これはシート部分の形状や機能にも現れており、長時間でも疲れることなく快適なドライビングが可能になるように、包み込むような座席や、使い勝手のよいセンターコンソール等が設置されています。ところが車中泊をする際には、このような形状や設備機能が大きな妨げとなります。凹凸が目立つほど、寝る際の快適性を奪うからです。いずれにせよワゴンやミニバンなどと比較すれば、セダンでの車中泊がいかに難しいのか理解できるはずです。とは言え、セダンでの車中泊を希望する方が、あまり悲観的になる必要はありません。これらの欠点をよく把握した上で、それをしっかりカバーできるような工夫さえすれば、セダンでも快適な車中泊をいくらでも実現できるからです。そこで次に、セダンでの車中泊の具体的な方法や、それを可能にするグッズ類について説明しましょう。

ますは前列シートをアレンジしてみる!

Wikipediaより出典

セダンで車中泊をする場合、まず最初に考えるのが前列シートをフルに後方へ倒すことでしょう。しかしヘッドレストを外して後方へ倒しても、曲線を描くシートの形状や、後部座席との段差などによって、そのままでは快適な睡眠をするにも相応しくないことが分かるはずです。そこでおすすめしたいグッズやアイテムは、バスタオルとエアー式マットレスです。バスタオルはロール状に丸めて、後部座席との段差を埋めるのに使用します。そしてエアー式マットレスを前列シート全体を覆うように置けば、凹凸を最小限に抑えることができます。完全なフラットシートにはならないものの、長時間の睡眠にも十分に耐えられる環境が整います。なおマットレスには、エアー式タイプを使用することをおすすめします。コンパクトに折り畳めるので、使用しない場合でもトランクルームに常備しておくことができます。

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後列シートだけでも何とかなる!?

オーソドックスなセダンタイプの場合、後部座席のシートアレンジは極めて限定的です。そのため、ワゴンやミニバンあるいは軽自動車のトールワゴンのように、後列シートを可動させて広いスペースを確保するのは、かなり難しいのが現実でしょう。しかし諦める必要はありません。ほとんど可動できない後列シートであっても、車中泊を可能にする方法はあります。その秘訣は後部座席の足元スペースを上手に活用すること。この部分を埋めることで、後列シートの限られたスペースが、車中泊にふさわしい空間に生まれ変わります。そこで役立つグッズが、収納コンテナボックスとエアー式マットレスです。まず2~3個ほどの収納コンテナボックスで、足元スペースを埋めるように並べます。そして、その上から後列シート全体を覆うように、エアー式マットレスを置けば完成。足元スペースから後部座席までフラットシートのように使えるので、横になって寝るだけの十分なスペースを確保できます。またエアー式マットレスのおかげで、後列シート面の多少の凹凸も吸収してくれるため、仮に寝返りしても不快感を最小限に抑えられます。

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トランクスルーできるセダンを選べば、車中泊の可能性がさらに近づく!

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一口にセダンといっても、ここまで紹介してきたような、オーソドックスなタイプのセダンばかりではありません。後部座席からトランクルームまでを一体化できる、収納性に優れたセダンもあります。このようにトランクスルーが可能なセダンであれば、広々とした収納スペースを確保できると同時に、車中泊に必要なフラットなスペースまで実現できます。ではトランクスルーが可能な車種には、どんなものがあるのでしょうか。まずよく知られているのが、トヨタのプリウスでしょう。外観からも分かるように、セダンにありがちなトランクルームではなく、ハッチバックタイプのトランクスペースなので、室内ではスムーズにトランクスルーの状態へ移行できます。この際には後部座席を前方へ倒し、やや上り傾斜のフラットスペースになるものの、せいぜい枕の高さ程度なので心配する必要はありません。次に紹介するのは、マツダのアテンザです。こちらもハッチバックタイプの形状で収納性に優れており、後部座席を前方へ倒すことでフルフラットなスペースを作ることが可能です。しかも身長が約175cmまでの方であれば、手足をしっかりと伸ばしても、余裕をもって寝ることができます。最後に紹介したいのは、スバルのWRX・S4です。ハッチバックタイプのトランクルームは約460リットルもの容量を確保し、後部座席を前方へ倒すだけでスムーズにトランクスルーが実現できます。しかも分割可倒式のトランクスルーなので、荷物の長短や大小に応じて部分的なトランクスルーも可能です。このため車中泊をする際にも、人数に合わせながら、寝るのに必要なスペースを作ることができます。これらの車種のようにトランクスルー可能なセダンを選べば、ワゴンやミニバンに近い室内環境の中で、快適な車中泊を実現できることでしょう。

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まだまだある車中泊に必要なグッズ!

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ここまで車中泊に必要なグッズ類も幾つか紹介してきましたが、それらの他にも用意しておくべきグッズやアイテムがまだまだあります。例えば遮光性のカーテンもその1つ。日中に寝る場合に光や熱を遮断する目的のみならず、夜間であっても車内を見られないように、プライバシーを守る意味もあります。落ち着いた環境で安心して眠るためにも、遮光性のある厚めのカーテンは必須のアイテムと言えるでしょう。また寝具類についても、携帯性に優れた寝袋やエアー式の枕の他、冬場であれば毛布類も必要になります。他方で夏場には、虫よけのネットや冷却用シートなどもそろえる必要があるでしょう。この点、車中泊に必要なグッズを準備する場合には、キャンプの際のテント内で必要になる、アウトドア用のグッズやアイテムをイメージするといいかもしれません。基本的には野外で泊まる場所が車内かテント内なのかという違いしかないので、イメージしやすいはずです。いずれにせよ、格納時に邪魔にならないような携帯性や、車中泊するシーズンあるいはスポットをしっかりと考えながら、必要になるグッズやアイテムを用意するといいでしょう。

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