ベントレー・ベンテイガV8は前モデルのW12の廉価版という位置付けになるのかと思いきや全くそうではなかった。ベントレー・ベンテイガV8はW12を超えてくるほどの魅力的な高級ラグジュアリーSUVとなっている。その魅力にこの記事では迫っていく。
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ベントレー・ベンテイガとは
ベントレー・ベンテイガはベントレーから初の試みとなる、超が付くほどのラグジュアリーSUVです。ベントレー・ベンテイガ初のデビューモデルW12が販売されて約2年半、廉価版としての登場かと思いきやそのような位置付けを感じさせない仕上がりで販売が開始されたベントレー・ベンテイガV8。さすが世界を代表するイギリスの超一流自動車メーカーのベントレー、デザイン性はもちろん抜群の高級感と存在感、重厚感で他を圧倒してしまうほどのエクステリア。それに豪華なインテリアでラグジュアリーなドライブを楽しませてくれること間違いなし。ベントレー・ベンテイガV8についてここから詳しく紹介です。
ベントレー・ベンテイガV8のスペック
ベントレー・ベンテイガV8のスペックを紹介です。
全長×全幅×全高 | 5150mm×1995mm×1755mm |
ホイールベース | 2995mm |
車両重量 | 2480kg |
エンジン | V型8気筒DOHCツインターボ |
排気量 | 3996cc |
最高出力 | 404kw(550ps)/6000rpm |
最大トルク | 770N・m(78.5kg-m)/1960-4500 |
トランスミッション | 8速AT |
タイヤサイズ | 285/45R21 |
ベントレー・ベンテイガV8の価格
ベントレー・ベンテイガV8の価格は1994万6000円となっており、2000万円は切ってきていますが非常に高額な車両となっています。ベントレーとして世間一般的な価格帯に近づいてきたかなと思わせるほどですがそれでも一般企業勤めのサラリーマンには高嶺の花となる価格帯です。
ベントレー・ベンテイガV8の価格 | 1994万6000円 |
ベントレー・ベンテイガV8の走行性能はどう
ベントレー・ベンテイガV8の走行性能は非常に軽快なハンドリングでドライバーが一体感を感じられる。スポーティな動力性能とドライバーの鼓動を奮い立たせてくれるV8の豪快な咆哮は存在感もあります。前モデルのW12とV8を比較するなら、W12はラグジュアリーSUV、V8はスポーティSUVだと言えます。どちらにしても最高級の走行性能であることは間違いなく、サーキットでも走らせたくなるほどの仕上がりになっています。まるで別世界にきたかのような味わいさえも感じさせてくれるほどの走行性能のSUVのベントレー・ベンテイガV8は超高性能な車です。
ベントレー・ベンテイガV8のレビューを紹介
ベントレー・ベンテイガV8のレビューは用意できなかったので、参考までにW12のレビューを紹介します。
走行性能ベントレー初のSUVとして登場しながらもグリルやランプ類などに「ベントレーらしさ」を残した車。
ボディサイズは全長5141ミリ、全幅1998ミリ、全高1742ミリとかなり巨大。
ホイールベースは3メートルに迫ろうかという2992ミリ、重量は2422キロ(サイズを考えるとかなり軽い)。エンジンはW12/6リッターをツインターボで加給し608馬力を発生しますが、トルクも怒涛の900Nmと驚異的な数字を誇ります。
駆動方式はもちろん4WD、トランスミッションは8AT、0-100キロ加速は4.1秒、最高時速は301キロ(SUVとしては初の300キロオーバー)。
もうなにもかも破格という感じのベントレー・ベンテイガですが、その価格も2695万円とSUVとしては相当な高額です。ただし年内割り当て分の80台は全て完売しており、いかに「超高級SUV」が渇望されていたかがわかります。
なお実際に車を見た印象では「2695万円」は安いんじゃないかと感じるほどの素晴らしさ。ベンテイガはコンセプトカー「EXP 9F」の市販モデルですが、コンセプトカーの評判があまり良くなかったためによりスポーティーなデザインへ変更され、2015年9月のフランクフルトショーで公開されています(コンセプト段階ではスポーティーさよりも高級感を押し出していた)。
ベントレーによると「オンロード、オフロード両方において頂点を目指した」とのことですが、開発段階から様々なステージで過酷なテストを行う様子が伝えられていますね。
数字以上の威圧感を感じさせる大柄なボディですが、実車はどこからどう見ても「ベントレー」。
画像で見るよりも抑揚が大きく、フロントフェンダーや、とくにリアフェンダーの盛り上がりようはSUVというよりもコンチネンタルGTのようなクーペに近い形状です。乗り心地シートポジションは思ったほど高くはなく、車高の高い車の割にかなり乗り込みやすい車といえ、感覚的にはレンジローバー・イヴォークと同じくらい。
シートに腰を下ろしドアを閉めますが、ドアそのものはオートクロージャー機構が付いており静かに閉まります。豪華としか言いようのない内装ですが、ステアリングホイールのレザー切り返し、他の部分でも新しい意匠が見られ、同じベントレーのコンチネンタルGTやミュルザンヌとも異なるデザインを持っています。
SUVであるためにほかラインアップと異なるデザインを採用したのか、もしくは今後ベントレーの内装デザインがベンテイガと同様の方向へ向かうのは不明ですが、先進性を感じせながらも優雅でクラシカル、ダイナミックさを感じさせながらも繊細さも持ち合わせる、という異なる要素を内包する素晴らしいデザインだと思います(内装だけでもベンテイガを選ぶ価値はあると思えるほど)。
内装の画像もこちらにまとめてあります。室内のスイッチ類は物理スイッチとタッチパネルとのコンビネーションによって操作することになりますが、これらは直感的に操作できるもので初めて乗ったとしても迷うことなく操作できるのがベントレーらしいところ(非接触式スイッチを採用しなかったのは意外ですが)。
メーターパネルはアナログ+液晶ディスプレイとなっており、VWアウディグループ得意の12.3インチ液晶パネルではありませんが、ベントレーらしい精緻なデザインを持っており非常に高級感があります。
燃費ブレーキを踏んでセンターコンソール中央のスタートボタンを押しますが、エンジンスタートは振動を全く感じさせない静かなもので、エンジンの始動音がちょっと聞こえるくらい(これが聞こえないとエンジンが始動したことがわからない)。
ベントレーは静粛性を非常に重視していますが、ベンテイガでもそれは貫かれていると言えますね。ドアミラーに映るリアフェンダーはかなり特殊な形状をしていることがわかり、単なるSUVではなくベントレーを運転している、ということを強く意識させられます。
早速車をスタートさせますが、さすがの巨大なトルクにものを言わせてスルスルと加速。
ステアリングホイールの操作感も軽く、幅2メートルにもなろうかという車を運転しているという感覚は感じられず、初めて運転するにもかかわらず安心して操作できるのはちょっと驚き。アクセルを踏んで加速を試みますがノーズが浮くこともなくフラットな姿勢でそのまま加速し、気がつくと結構な速度に。
ただし排気音やロードノイズが皆無と言って良いほど室内に入ってこないので加速しているという感覚も希薄で、実際の体感速度は実際の速度の半分ほど。こう言った「体感速度と実際の速度の差」は強靭なボディとシッカリした足回りを持っていないと発生せず、ぼくの知る限りではこう言った感覚はポルシェやランボルギーニの一部の車しか持ち得ないもの。
こう言ったところからもベンテイガがいかに頑丈に作られているかがわかろうというものですが、レーンチェンジにおいても全く不安感の無い安定性を持っており、ベントレーが「オンロードでも最高の性能を目指した」というのも頷けます。ブレーキもタッチが良く踏めば踏んだだけ効く強力なものですが、こちらもブレーキを強く踏んでもノーズダイブせずにフラットな姿勢を保ったまま。
とにかくこのエアサス含む姿勢制御技術には驚嘆せざるをえず、最新技術のすばらしさには感心するばかりですね。
このシステム含む車両制御はフォルクスワーゲン・アウディグループ自慢の48Vとなりますが、とにかく車体をいかなる状況でもフラットに保つということにおいては絶大な効果を発揮しています。
ベントレー・ベンテイガV8はすべてがラグジュアリー
ベントレー・ベンテイガV8は隅々までラグジュアリーな仕上がりになっており、エクステリアは勇逸無二の存在感とベントレーらしいインパクトあるフロンマスクは重厚感たっぷり。インテリア空間はまるで別世界の車内、豪華でエレガンスなコックピットはドライブシーンを最高のものにしてくれます。走行性能もスポーティで一体感を感じられるハンドリングに550馬力という強烈な走りはSUVという形をまとったスポーツカー。価格帯は非常に高いですが、ベントレーの販売しているモデルの中では一番一般的な車両に近い価格帯で販売されているモデルでもあるので、ぜひラグジュアリー感じれらる最高のSUVベントレー・ベンテイガをご賞味してみてはいかがでしょう。
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