スカイラインセダンV36型の発売から1年後の、2007年10月に「日本のクーペにときめきを」というキャチコピーを掲げて、デビューしたスカイラインクーペCV36。デビュー以来、幅広い年齢層に支持されている人気車です。そんなスカイラインクーペCV36を解説します。
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スカイラインクーペCV36はどんな車か?
スポーツセダンとして始まったスカイラインの歴史ですが、クーペボディとしての歴史も長く、スカイラインクーペCV36は11代目にあたります。そして、スカイラインGT-Rに代表されるようにクーペボディはセダンよりも、スポーツ色の強い味付けがされてきました。この流れはスカイラインクーペCV36にも継承され、専用ボディが与えられたエクステリアはユーザーから高い支持を得ていて、デビューイヤーの2007年には日本カーオブザイヤーにもノミネートされています。スカイラインクーペCV36は2007年10月から2016年1月まで販売されていましたが、この間に2度のマイナーチェンジを実施しました。2007年10月から2008年12月までが前期型、2008年12月にトランスミッションがマニュアルモード付フルレンジ電子制御7速ATに変更された中期型、2010年1月にエクステリアが改良されてフロントバンパー・グリル・ヘッドランプ・アルミホイールが変更された後期型と、3つに分けられます。
スカイラインクーペCV36のスペックは?
スカイラインクーペCV36にはVQ37VHRという3.7LのV6エンジンが搭載されていて最高出力333PS、最大トルク37.0kgf·mと高級スポーツクーペにふさわしい、十分なスペックを持ち合わせています。また、VQ37VHRエンジンにはVVELという先進技術が盛り込まれています。このVVELとはバルブの作動角とリフト量を連続して可変させる機構のことで、VVELを採用したことで高出力かつ低燃費なエンジンになっています。さらに、V36スカイラインセダンとボディサイズを比較すると、全長は100mm・全幅は50mm大きく、全高は10mm低くなっていて存在感のあるスペックです。数字としてスペックに表せない部分でも抜かりはなく、基本骨格にFR-Lプラットフォームという次世代シャーシを採用することで、エンジンを低い位置に搭載することが可能になり、スペシャリティカーらしい上質な操縦性を実現しています。
スカイラインクーペCV36の人気カスタムとは?
スカイラインクーペCV36のカスタムで人気が高いのはエアロパーツの装着です。スカイラインクーペCV36用のエアロパーツは各社から、さまざまな製品がリリースされていますが、ユーザーの間で人気なのが日産純正として販売されていたオプション品である、スポーツパッケージのフロントバンパーへの交換です。低さとワイド感が強調され迫力が増し、印象が変わります。このスポーツパッケージのフロントバンパーは、2010年1月に行われたマイナーチェンジの時に追加されたものなので、同じ後期型であれば問題なく装着できますが、前期型や中期型に装着する場合はグリルやヘッドランプなどを同時に交換する必要があります。また、サイドステップやリヤスポイラーなども同様で、純正品を流用する人が多く、高級スポーツクーペという車の性質上、ゴテゴテとしたドレスアップではなく、純正品を使ったシンプルなドレスアップが人気を集めています。エアロパーツに次ぐ人気カスタムがアルミホイールの交換です。スカイラインクーペCV36に装着されている純正ホイールは、年式やグレードで変わりますが18インチか19インチというリム径の大きなサイズが装着されていますが、カスタム好きなユーザーの間では、これらの純正サイズから19インチもしくは20インチへのインチアップが人気です。
スカイラインクーペCV36の購入価格は?
すでにスカイラインクーペCV36は、2016年1月に販売を終了しています。そのため、購入を考えている人は中古車市場でスカイラインクーペCV36を探すしかありません。販売期間が長かったこともあり中古車市場には、それなりの台数が流通していますが、2010年1月のマイナーチェンジ後の後期型はエクステリアが人気なことと、年式が新しいことから前期型や中期型に比べ若干割高感があります。スカイラインクーペCV36の平均的な中古車価格の相場として前期型は約80万円~150万円、中期型は約150万円~190万円、後期型は約190万円~250万円となっていて、販売価格にかなりの幅があります。これは他の車種と同様に年式やグレード、ボディカラーといった要素も関係していますが、それ以上に走行距離や車両の痛み具合のほうが重要視されていることが理由です。しかし、本革シートや4輪操舵システムなどの、オプション装備の有無に関しては販売価格にそれほど大きな影響はありません。逆を言えば、10万kmオーバーなどの過走行やボディの色あせなどを一切気にしないという人であれば、高年式車を割安価格で購入することが可能なコスパの良い車種であると言えます。
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