アメ車のコンパクトセダンに乗りたい方必見!ATSがおすすめな理由を解説

キャデラック ATS

キャデラックはアメリカの高級車ブランドであり、大衆車だけでなく米大統領や各国の首脳陣用に専用車を提供しています。そんなキャデラックからATSというコンパクトかつ存在感のあるセダンが登場しました。一体どんな車なのか、アメ車らしさはあるのかを詳しく解説していきます。

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目次

キャデラックATSの概要

キャデラック ATS

flickerより出典

キャデラックATSは2018年まで生産されたキャデラックのコンパクトセダンで、2012年のデトロイトモーターショーで発表されました。左ハンドルしか作っていないため、イギリスや香港など右ハンドルが主流となっている国では販売されていません。エンジンは2.0L 直4DOHC直噴ターボとハイパフォーマンスグレード専用の3.6L V6ツインターボがあります。直4エンジングレードは「ラグジュアリー」と「プレミアム」、「パフォーマンス」が基本で、数年おきに〇〇エディションという限定グレードが登場していました。直4エンジンの最大出力は272馬力、最大トルクは36kgmを発生し、0‐60mph(97キロ相当)を5.9秒で駆け抜けます。市街地燃費は8.93km/リットルで高速燃費は13.2km/リットルと、燃費よりもパワーを重視したエンジンです。

トランスミッションは直4エンジンが6速AT、V8エンジンが8速ATでしたが、2015年末の年次改良で直4エンジンも8速ATに、全てのグレードにアイドリングストップ機能が搭載されました。サイズは全長4,680mm、全幅1,805mm、全高1,415mmなので、日本のコインパーキングやタワー式駐車場にも困ることはないでしょう。直4エンジングレードは革シートとシートヒーターが標準で、プレミアムを選択するとステアリングのチルト&テレスコピックスが電動になります。2015年モデルからサスペンションに変更があり、スポーティだった乗り心地がマイルドに変わりました。

2016年モデルから純正マルチメディアシステムに「Apple CarPlay」を搭載しています。純正ナビゲーションシステムに加え、Appleが用意したナビゲーションを使えるようになった他、Siri音声コマンドを使って運転しながらでも様々なアプリを呼び出すことが可能です。また、このモデルから自動ブレーキシステムやレーンキープアシストなど最先端(当時)の安全装備が標準で搭載されます。2017年モデルからは「Android Auto」が加わり、Googleマップが使用可能になった他、インテリアに新カラーが採用されました。

キャデラックATSとライバル車を比較

キャデラック ATS

flickerより出典

キャデラックATSとライバル車であるコンパクトセダンを比較していきます。

メルセデス・ベンツ4代目Cクラス

メルセデスベンツ Cクラス

Wikipediaより出典

キャデラックATSの2年後に登場した4代目Cクラスは、先代Eクラス以上の質感と乗り心地が話題となり、Dセグメントでトップクラスの売り上げを記録しました。Cクラスの一番の強みはブランド力で、フェイスリフトやフルモデルチェンジの度に試乗せず購入する方が多くいるほどです。Cクラスに比べ、ATSは若干幅が狭い代わりに車高が数センチほど低いため、サイズ以上にワイドに見えるメリットがあります。また、直4エンジングレードの直接的なライバルはC250スポーツです。

211馬力に最大トルクが350NmというC250スポーツに対し、ATSは276馬力に400Nmというハイパワーなスペックが与えられています。ATSの乗り心地はCクラスに劣っていました。しかし、2015年モデル以降のATSはCクラスに劣らないほどしなやかで、ハンドリングの癖も薄れたため取り回しも楽になりました。日本仕様のナビゲーションはパナソニックの汎用品が取り付けられてあるため、メルセデスのCOMMANDシステムに比べ直感的に操作可能です。

BMW6代目3シリーズ

BMW 3シリーズ

Wikipediaより出典

3シリーズは言わずと知れたBMWの主力セダンであり、多くのメーカーからベンチマークにされています。乗り心地はDセグメントの中で最も硬いもののハンドリング性能はずば抜けており、運転に楽しさを見出すユーザーに好まれているセダンです。また、日本仕様の3シリーズは国内の道路事情に合わせて全幅が1,800mmに抑えられているため、同サイズのクラウンに真っ向から勝負しています。328iセダンがATSの直4エンジングレードと近いですが、245馬力(日本仕様のみ)に最大トルクが350NmとATSを若干下回ります。

3シリーズ最大の弱点はインテリアの質感で、高額オプションのBMWインディビジュアルを装着しない限りATSの質感には敵いません。ATSは操作パネルやステアリング周辺をグロスブラックに塗装してあり、革シートはCクラス並の肌ざわりです。シートのホールド感は3シリーズが若干優位ですが、ATSもコーナーでのサポートはスポーツカー並で、ランバーサポートの作りがいいため長距離も快適に移動できます。

アウディ5代目A4

アウディ A4

Wikipediaより出典

2015年にフルモデルチェンジしたA4は、Cクラス並の質感とアウディ自慢の全輪駆動システム「Quattro」に磨きをかけ、悪天候でも快適に移動できるセダンです。大半のアウディは前輪駆動(FF)がベースの全輪駆動(AWD)となっています。前輪駆動がベースのモデルは前輪からボディ先端までの距離が後輪駆動(FR)に比べて長く、サイドのプロポーションが不格好です。ATSは後輪駆動なので、プロポーションは圧倒的にA4よりも美しく、セダンとしての貫禄があります。

A4とATSのサイズはほとんど同じですが、全長と全幅はA4の方があり、取り回しの良さではATSに軍配が上がります。ATSの直4エンジングレードに相当する2.0 TFSIクワトロ スポーツは252馬力に最大トルクが370Nmです。A4の日本仕様はスポーティなSラインパッケージを選ぶと、ATSでは選べる革シートとパワーシートを装着できなくなります。

ジャガー初代XE

ジャガー XE

Wikipediaより出典

ジャガーXEは不人気だったXタイプの代わりとして登場しました。イアン・カラムがデザイナーに就任して初代XFが登場して以降、アイデンティティだった4灯ヘッドライトは姿を消します。ATSと比べて全幅が4.5センチ広いですが、全長と全高は全く同じです。年次改良が行われる前の直4エンジングレードのポートフォリオは240馬力、最大トルクを340Nm発生させます。なお、改良後は250馬力、365Nmです。

XEの2019年モデルには300馬力、400Nmを発生させる直4エンジンが追加されました。ATSとXEは一長一短あり、ATSは出足が鈍い反面その後の加速はすさまじく、XEは出足こそ速いもののその後は滑らかに加速していきます。インテリアの質感や安全性能、乗り心地はほぼ互角と言えるでしょう。ATSは人気がありながらも生産終了しているため、今後注目されれば中古価格が上昇するかもしれません。

レクサス3代目IS

レクサス IS

Wikipediaより出典

最後はレクサスISです。日本では2代目のイメージがありますが、海外ではアルテッツァが初代ISとして販売されてきました。3代目ISは2013年に登場し、2016年にマイナーチェンジが施されています。高品質で有名なレクサスですが、プラスチックがむき出しだったり足元の照明が省かれたりしているなど3シリーズよりも質素です。中でも、ドリンクホルダーは肘掛後方にあるため、運転席からはもちろん助手席からも使いづらいと評判ですが、マイナーチェンジでも改善されませんでした。

ATSは発表当時から電動パーキングブレーキが装備されていますが、ISは2019年モデルも足踏み式パーキングブレーキのままです。また、ナビゲーションは使いやすいアイシンAW製ですが、操作は1世代前のマウス式リモートタッチなのでタッチパネル式のATSに軍配が上がります。ATSだけでなくほとんどのアメ車はパナソニック製汎用ナビゲーションなので、操作は海外自動車メーカーの中でもトップクラスです。

メディアからの評価

キャデラック ATS

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AUTOCARやカーグラフィックなど有名なメディアの多くはATSのデザインに高評価を与えています。また、ライバルの欧州車と比べてATSをおすすめするメディアもあります。しかし、乗り心地に関しては2015年モデルが登場するまで低評価で、アメ車独特の大らかな乗り心地を感じることができません。一昔前のスポーツカーのようにガチガチに固められたサスペンションは、きれいに舗装された道路でも突き上げが酷いと評されています。2016年モデルからATが6速から8速になったことで変速のもたつきやショックが低減され、よりスムーズな走りを楽しめるようになりました。

パフォーマンスグレードと派生モデル

キャデラック ATS

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キャデラックにはメルセデス・ベンツの「AMG」やBMWの「M」などに相当する「Vシリーズ」があります。2016年にVシリーズ史上最軽量の「ATS-V」が登場しました。470馬力、最大トルク603Nmを発生させるV6 3.5Lツインターボエンジンは、0‐60mph(97キロ相当)を3.8秒クリアし、当時のDセグメントの中でも最速レベルとして大きな話題となっています。真価を発揮するのはサーキット走行時ですが、一般道や高速道路でも十分楽しめるスペックです。

欧州メーカーやレクサスがハイパフォーマンスカー用のデジタルエンジンサウンドを作ってスピーカーから出しています。しかし、キャデラックはATS-V向けのデジタルエンジンサウンドは作りませんでした。フロントからはエンジンの機械音、マフラーからは昔ながらの純粋で豪快なエンジンサウンドが聞こえるようになっています。グレードは2種類あり、エントリーグレードの「スペック-A」と、カーボンファイバーエアロパッケージを搭載した「スペック-B」から選択可能です。

2015年にキャデラック初のエントリーラグジュアリークーペの「ATSクーペ」が発表されました。セダンと同じく276馬力/400Nmを発生させる直4エンジンを搭載していますが、エンジンサウンドはセダンよりも太く迫力があります。また、サスペンションもクーペ独自のものとなり、マイルドながらスポーティな味付けです。大らかなでクルーザーのようなアメ車と、しなやかで骨太なドイツ車が融合したような乗り心地を楽しめます。

キャデラックATSを購入するにあたっての注意点

アメ車全般に言えることですが、日本車や欧州車に比べて作りが大雑把です。特にパーツとパーツが組み合わさる隙間は、同じモデルでも個体差があります。パーツ自体に問題があるとビリビリと音がしたり、大きな振動や奇異な気温の変化で大きくズレたりすることがあるため、何台か見比べてみるのがおすすめです。また、前オーナーの使用歴もチェックが必要です。どのような走り方をしていたか調べることは不可能ですが、毎年ちゃんと点検に出していたか、定期的にオイル交換をしていたかを確認するために整備手帳を見ましょう。

90年代よりも故障は少なくなりましたが、日本車と比べると電気系統が弱く、灯火類やメーター内のランプが付かなくなります。弱っている個所はテスターで分かりますが、問題ないと判断された箇所も突然切れることがあるので、割り切って交換しましょう。さらに、2000年代にキャデラックで多発した各モーターやATの故障はほとんどありません。なお、ATSの中古車を買うなら元展示車がおすすめです。ほぼ新車と同じで、試乗車ほど酷使されていません。認定中古車センターで展示車があるか聞いてみましょう。

ATSは普段使いもできるオールマイティなセダン

キャデラック ATS

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既に生産が終了していますが、ATSはアメ車の中でも扱いやすいコンパクトセダンです。サイズもクラウンと同程度なので取り回しに困りまることは滅多にありませんし、運転視界も広いため初の左ハンドルとしても適しています。さらに、ATSは1台で通勤や買い物までオールマイティに使用できるため、アメ車のおすすめセダンと言えるでしょう。

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