ケイマンは2005年からフランクフルトショーで発表されたポルシェの「718シリーズ」の車です。718シリーズはポルシェの中では歴史が浅いラインナップですが、その分伝統に固執せず、革新を追求し続けています。今回はポルシェケイマンを詳しく紹介し、その魅力に迫ります。
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ポルシェケイマンについて紹介
ポルシェケイマンは一般的にポルシェのエントリークラスという位置づけの車です。718の中でケイマンよりも上にBoxsterやGTSといった高価格のクラスがラインナップされています。ポルシェはケイマンを固定屋根である分、オープンタイプの車よりコストがかからないという極めて合理的な考えで、価格設定をしており、走行性能は上級クラスと全く変わらないことが特徴です。そのため、他社のエントリーモデルより「走行」に特化した車とも言えます。
ポルシェケイマンの新車価格は
ポルシェケイマンの実勢新車価格は680万円から1060万円の価格帯になります。 ポルシェ社の公式HPでは2019年時点で718ケイマンが車体価格673万円で、最も高額な718ケイマンGTSで、999万円が正規価格です。この価格に保険料と各種税金等などの諸費用が加算させるため、ほぼ前述の価格帯になります。最も低い価格の718ケイマンですが、エクステリアカラーでは14色のカラーが用意されオプションカラーでは約30万円、ホイールの選択では50万円を加算してアップグレードすることが可能です。また、スポーツシートも標準シート以外にスポーツバケットシートがあります。
このように、オプションを加算すれば例えば300万円以上のオプションでハイグレードにすることも可能です。また、走行性能を安定させるオプションのみに限定した場合であれば、700万円代に抑えることもできます。なお、日本車と違い、電動ドアミラーもオプションになっているため、注意が必要です。
ポルシェケイマンの中古価格は
ポルシェケイマンの中古価格は150万円クラスのものもありますが、平均すると350万円位が平均相場です。新車価格と比較すると、約半額近い価格で購入することができます。また、ポルシェの新車は受注生産のため、新車在庫を持たないことが特徴です。したがって、新車の場合、契約をしてから半年以上は納車待ちになります。もし、ポルシェケイマンをすぐに欲しいという人であれば中古を選ぶことで、好みの車があればすぐに手に入れて乗ることが可能です。中には、中古でも新車に近い状態の良い車もあり、中古車を選ぶことも良いでしょう。
ポルシェケイマンの走行性能や評価は
ポルシェケイマンは2リッター、4気筒ターボエンジン車です。これまでのポルシェ伝統である6気筒ではありません。また、排気量もこれまでの3リットルからのダウンサイジングしており、当初そのことに疑問を抱くファンも多く、エンジン音も少し下がったという声もありました。とは言え、このポルシェケイマンのエンジンは2リットルでも最高出力が300PSもあります。そして、トルクも29.6kgmもあるため、レスポンスも早く、カーブの多いワインディングロードも無理なくスムーズに走り抜けることが可能です。旧型のケイマンと比較すると最高出力で25PSも上がり、トルクも8.2kgm上昇しています。
このように、最新のポルシェケイマンは旧型よりも排気量を減らしてもパワーをより向上させていることが特徴です。そのため、地球環境にもより配慮した車でもあることから、ポルシェケイマンの評価も高くなりました。また、トルクが高く、コーナーでは路面のアスファルトを掴む感触がありますが、これは、「ポルシェトルクベクタリング」が搭載されているためです。他にも、ポルシェ伝統の後輪駆動を活かす機能があり、走行性能を高めています。最高速度はカタログ上で285キロまで出すことが可能です。さらに、高出力を望む人は718ケイマンSであれば350PS、257KWを備えたモデルもあります。
ポルシェケイマン、室内の居住性は
ポルシェは伝統的に走りを重視した車づくりに特徴があります。しかし、走行性能を高めるためには居住性も充実させることが必要です。そのため、ポルシェケイマンはエクステリアを軽視することはありません。まず居住性を高めるためシートは全て、ホールド感の高いスポーツシートを採用しています。このシートは固めの素材のため、コーナリングでも高いサポートにより安心して加速できることが特徴です。また、インテリアカラーも黒を基調としたカラーでドライビングに集中できる色調になっています。シンプルながら上質な素材を使い、運転を妨げない仕上げにより、高級感を高めていることが優れた点です。
グリップに優れたスポーツステアリング、前方に向かい上昇するコンソールはドライビング中の全ての情報がドライバーに集まります。スイッチ類や機能も全て直感的に操作できるデザインや機能が特徴です。例えば、メーターパネルは4.6インチと大型で視認性に優れています。さらに、さまざまな警告を鮮明に表示し、かつドライバーの好みに合わせて設定できる先進的な機能です。そして、3連式のメーターパネルは全てアナログ針を使用していますが、デジタルと違い、瞬時に車の状態を的確に伝えてくれる安全性があります。これは、ドイツ人的な合理性に特化したこだわりと言えるでしょう。
ポルシェケイマンの実燃費はどのくらいか
ポルシェケイマンの燃費はカタログ数値でマニュアルの場合、市街地走行が1リットルあたり10.1km、高速道路走行で16.6kmです。2016年からターボ車が導入された以降のモデルでは実燃費でも、ユーザーからはカタログ数値に近い声が多いことからカタログ数値と考えて良いでしょう。人によっては街乗りの割合が多い場合、若干カタログ数値より低くなることもあるようです。しかし、高速道路走行を週末に乗る人であれば、この数値を大きく下回るという声は出ていません。
また、山道での走行において、良いコメントが多いことも特徴です。例えば、ターボ車ならではの抜けの良さでスムーズに走れるなどがあります。スポーツ車らしいタイヤの接地に関して好意的な意見も多いです。なお、山道での燃費は悪くなる意見はネット上では見かけません。さらに、PDK(オートマチック)のカタログ数値は市街地で11.1km、高速道路では17.5kmとPDKの方が良い数値となっています。ユーザーからの意見では両者を比較した意見はありません。ただ、マニュアル車の方がよりポルシェらしい走りを体感できるという肯定的な意見が多く聞かれました。
ポルシェケイマン、中古車と新車それぞれのメリット・デメリットは
ポルシェケイマンの購入を検討している人が中古車と新車のどちらを選ぶかは、それぞれのメリットとデメリットを考慮する必要があります。現行の新車は2016年にモデルチェンジしたモデルです。環境にも配慮した最新のテクノロジーが搭載された車のため、燃費性能も向上しています。そして、納車まで時間はかかりますが、細部に至るまで好みの設定ができるメリットがあります。ただ、どうしても早く、ポルシェケイマンを手に入れたい人は中古車を中心に探すのがいいでしょう。
例えば、2016年以前のモデルは自然吸気エンジンで燃費性能も悪く、そのため価格も安く市場に出ています。したがって、自然吸気エンジンの音が好きだという人は中古車の方が良いでしょう。さらに、ポルシェケイマンの中古車は前オーナーの嗜好が色濃く出る傾向にあります。これは前述したとおり、ポルシェは受注生産で細部に渡りカスタマイズできるためです。このことから、ポルシェケイマンの中古車は1台1台全く別のポルシェであるため自分の好みの車を見つけにくいというデメリットもあります。これらを総合的に考慮して、中古か新車かを決めることが必要です。
ポルシェケイマンのまとめ
ポルシェケイマンはポルシェの中でもミッドシップという、安定した重量バランスを持つことで人気がある車です。さらに、ポルシェ伝統の後輪駆動を継承していて、ポルシェらしい走りも楽しめます。スタイルと品質が良く、かつ走りに関しても他車とは次元が異なる乗り心地で、多くの人から支持されている車です。一生に一度は乗ってみたい車と言えるでしょう。
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