プレミアムスポーツセダンの代表格スカイラインV37系を徹底解説

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スカイラインV37系は2014年2月26日に発売された、初代スカイラインであるALSI-1型から数えて13代目となるスカイラインです。日本だけではなく、北米や欧州でもヒットしているスカイラインV37系について解説します。

目次

スカイラインとは?

Wikipediaより出典

スカイラインの歴史は1957年4月24日から始まり、初代のALSI系と2代目のS50系はプリンス自動車が製造販売しました。その後、プリンス自動車は日産自動車と合併しますが、スカイラインの開発は継承され、3代目C10系から現行型であるV37系へと引き継がれてきました。この間、時代のニーズに合わせた変更はありましたが、スポーツセダンという根幹は変わっていません。今もなお、日本を代表するスポーツセダンと言えます。

V37系スカイラインはどんな車か?

Wikipediaより出典

初代スカイラインからスポーツセダンとして続いてきたスカイラインですが、2世代前のV35系スカイラインからはこれまでのスポーツ性に加えて、高級感をプラスしたプレミアムスポーツセダンに生まれ変わりました。これは海外への輸出台数を増やすという販売戦略から、日産自動車の海外向け高級ブランドであるインフィニティブランドを前面に打ち出した事が理由です。スカイラインV37系ではさらに高級志向へと磨きをかけ、エクステリアではスカイラインらしい流麗なフォルムを継承しつつ、高級車にふさわしいエレガントなデザインとなっています。またボディサイズの大型化により乗員の快適性の向上を図ると同時に、インテリアではスポーティな雰囲気と欧州車のような高級感がミックスしています。パワートレーンに目を向けると、スカイラインの歴史上初となるハイブリッドシステムが搭載されていて、前モデルと比べ重量増となった車体を加速させるに十分な動力性能と、低燃費を実現しています。もちろん、電子デバイスによる各種安全装置も装備されているので、安全面でも高級車にふさわしい充実ぶりです。スカイラインV37系は、これまでのスポーツセダンから一歩進み、快適なロングツアラーとして成熟した車になっています。

スカイラインV37系の動力性能は?

Flickrより出典

走行性能を知るうえで重要な要素であるパワートレーンですが、スカイラインV37系に搭載されているパワートレーンは2種類あります。1つは最高出力306PS・最大トルク35.7kgf・mのスペックを持つ3.5LのVQ35HR型V6エンジンと、最大出力68PS・最大トルク29.6kgf・mを発生するHM34型モーターの組み合わせによるハイブリッドシステムです。このハイブリッドシステムは日産独自の1モーター2クラッチ方式のインテリジェントデュアルクラッチコントロールというシステムで、状況に応じて2つのクラッチをコントロールして、トランスミッションやプロペラシャフトなどの駆動系とエンジンを切り離したり、つないだりすることが出来るシステムです。これによりモーターのみの走行と、エンジンとモーターの両方を使用した走行とで常に最適にコントロールしてくれるので効率の良い走りが可能です。このハイブリッドシステムにより、JC08モードで17.8km/Lと低燃費を実現しています。その一方で、エンジンとモーターを合計したシステム出力は374PSと本格スポーツカー並みの動力性能です。もう1つのパワートレーンが、最高出力211PS・最大トルク35.7kgf・mのメルセデスベンツ社製274A型2.0L直列4気筒のダウンサイジングターボエンジンです。こちらはハイブリッドではなく、通常のガソリンエンジンですが3.5Lエンジン並みの高トルクと低燃費を実現させるために、さまざまな工夫が盛り込まれています。その一つが車速感応型の電動油圧パワーステアリングで、この機構を採用することでエンジンの出力ロスを最小限に抑えることにより低燃費に貢献しています。燃費はJC08モードで13.0km/Lとなっていて、車両重量とエンジンの排気量を考慮すると十分な低燃費性能を実現していると言えます。

スカイラインV37系に搭載された世界初のシステム

Wikipediaより出典

実はスカイラインV37系には世界初のダイレクトアダプティブステアリングという次世代のステアリング機構が盛り込まれています。これまでの車ではステアリングと前輪を機械的に接続していたので、キックバックなどの前輪からステアリングへ伝わる情報の全てをドライバーは受け取っていました。しかし、ダイレクトアダプティブステアリングでは前輪とステアリングの間に電子制御のステアリングアングルアクチュエーターを配置し、それを3つのステアリングECUでコントロールして、タイヤの切れ角とステアリングの切れ角、操舵力を独立して制御できる機構です。この機構は、走行中に運転するうえでドライバーに必要のない情報はステアリングECUでカットし、またステアリングの動きを検知して前輪を最適な切れ角に調整します。つまり、砂利道などの悪路で力を込めてステアリングを操作したり、高速道路で常に細かなステアリング修正をするなどのストレスから解放されます。プレミアムスポーツセダンにふさわしい、ドライバーに上質な走行性能をもたらしてくれる世界初の技術です。

スカイラインV37系の安全性能

Flickrより出典

現代の走行性能を測る指標として大きなウェイトを占めている安全装備も万全で、全車標準で全方位運転支援システムが搭載されています。ミリ波レーダーを使い、自車からは見えない2台前を走るクルマをモニタリングし、減速が必要な状況ではインジケーターとブザーでドライバーに注意を促し、ドライバーが減速しない場合はインテリジェントエマージェンシーブレーキが作動し追突事故を未然に防ぎます。このシステムは前方だけではなく側方と後方においても作動し、ドライバーが回避できない状況の場合はステアリングやブレーキを制御して事故を防止します。他にもタイヤ空気圧警報システムという、リアルタイムで4つのタイヤの空気圧をモニタリングし、メーター内のディスプレイに表示できるシステムも装備されています。

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