1. HOME
  2. 外車
  3. 1964年に登場した初代から現行タイプまで!歴代のポルシェ911を全て紹介
外車
ポルシェ

1964年に登場した初代から現行タイプまで!歴代のポルシェ911を全て紹介

ポルシェ911はポルシェのフラッグシップモデルであり、初代から現行までリアエンジンを貫いています。いつの時代も多くのファンを魅了し、新型が登場するたび多方面から注目されている車です。この記事では、911の特徴と歴代911を全て紹介します。

911の概要

ポルシェ911

ポルシェ911は大人気を博したポルシェ356の後継モデルとして1963年に発表、翌年の1964年にデビューしました。水平対向型6気筒のリアエンジン、4シーターが基本スペックとなっています。また、基本的にリアエンジンにリアドライブを組み合わせたRR方式ですが、4WDグレードや後席を取り払ったグレードも存在しており、後者は限定グレードであることがほとんどです。911はライバルのスポーツカーよりも後席や運転席からの視野が広いため、日常で使用しやすいスポーツカーとして人気を博しています。

初代911(901型)

ポルシェ911 初期型

Wikipediaより出典

当初は型式と同じく901としてデビューする予定だった初代911ですが、プジョーが既に901の商標を持っていたため911になったという逸話があります。現在は901型やナローモデルと呼ばれており、高値で取引されている車です。901型は10年間生産され、初期ロットのOシリーズから始まり、後継の930型が登場するまでAシリーズからアルファベット順にLシリーズまで生産されました。なお、A~Lシリーズのうち、Jシリーズのみ生産されていませんが、理由は公表されていません。また、911の代名詞となるカレラグレードは、1973年後半に行われたフェイスリフト直前に500台限定販売されたFシリーズの「911カレラRS2.7」で初めて設定されました。

さらに、フェイスリフトでは米国の連邦自動車安全基準に合わせてバンパーが大型化され、911ファンからは「ビッグバンパー」と呼ばれています。そして、1974年から後継の930型が登場しますが、901型もしばらく併売されることになります。

2代目911(930型)

ポルシェ911

930型は901型の実質的な後継車ですが、901型のターボモデルの型式としても使われていました。また、ビッグバンパー装着車も930型と呼ばれることがありますが、ビッグバンパーを装着したノンターボモデルのみ901型として1977年まで製造されています。その後、1978年からはノンターボモデルも930型に移行しました。さらに、1974年に発表された911ターボは、2019年現在の8代目まで続いている歴史あるグレードです。当時の911ターボは、3リッターエンジンにKKK(現ボルグワーナー)製ターボを組み合わせた260馬力を発生させる高機能エンジンが採用されています。ただし、日本仕様は1975年の排ガス規制をクリアしなければならず、馬力が245馬力まで落とす必要がありました。

1988年にはリトラクタブルヘッドライトを装備した911ターボ・フラットノーズ、1989年には911ターボSが限定車として登場し、それぞれ330馬力まで出力が向上しています。他に、911ターボSは現在ではカタログモデルとなっていますが、当時は少数しか生産されず、フラットノーズと共に超稀少モデルとしてプレミアが付いているグレードです。

3代目911(964型)

ポルシェ911 3代目

Wikipediaより出典

930型が成功したことで911の名が世界中に広まり、ポルシェは新たに大勢の顧客を獲得できるチャンスを掴みます。しかし、930型が登場してから15年以上経過していたため年次改良やフェイスリフトでは時代に追い付けなくなり、大幅な変更を余儀なくされた結果、964型が登場しました。しかし、911のイメージを踏襲するためポルシェが開発陣に対して991のデザインを変えることを許さず、外観はキープコンセプトとなっています。そのため、一見フェイスリフトに見えますが、80%のパーツを新設計しており、例えば空気抵抗は過去の911の中で最も優れた車に生まれ変わりました。

また、足回りはトーションバースプリングを現代では当たり前となっているコイルスプリングに変更し、当時のスポーツカーの中ではずば抜けた乗り心地を実現しています。さらに、964型の発表から1年後に登場したカレラ2は、当時珍しかったマニュアルモード付AT「ティプトロニックAT」を採用したことで、その後の自動車産業に大きな影響を与えました。

4代目911(993型)

ポルシェ911 4代目

Wikipediaより出典

993型は964型よりも高いボンネットを持ち、傾斜したヘッドライトが特徴です。また、901型以降半世紀にわたって採用された空冷エンジンを搭載する最後の911ということから非常に人気があります。中身が大幅にアップデートされており、新設計のサスペンションや、964型よりも更に空気抵抗の優れたボディを採用したことで快適性能が大幅に向上しました。さらに、993型からグレードが簡素化され、お馴染みのカレラ4やターボを含め全6グレードとなっています。

なお、海外のカレラ4には3.6リッターエンジンが採用されていますが、日本仕様のみ3.8リッターエンジンが採用されることになりました。カレラ4にターボモデルのパーツを採用し、パワーアップしたカレラ4Sが全世界共通で3.6リッターエンジンを採用したことにより、日本ではベースのカレラ4の方が高出力になってしまう不思議な現象が起こっています。

5代目911(996型)

ポルシェ911 5代目

Wikipediaより出典

901型から993型まで大小の変更を繰り返してきた911ですが、996型はボクスターと共通部品が多いものの完全なる新設計となり、911初のフルモデルチェンジをしたモデルです。996型からヘッドライトが涙目型となり、エンジンは水冷化され軽量になりました。ポルシェ911=丸目というイメージが強すぎたため911ユーザーやファンから否定的な声が多く、フェイスリフトでは丸目ではないものの大幅な変更がされています。また、レンズカットは違うものの下位モデルのボクスターとヘッドライトの形状が同じことも不人気の理由の一つです。

当時のポルシェは経営難に陥っており、911と下位モデルの968だけでは倒産すると言われていました。そこで、968の後継であるボクスターを発売し、ボクスターと911のパーツを共有させる徹底的なコストカットにより会社を立て直すことに成功しています。

6代目911(997型)

ポルシェ911 6代目

Wikipediaより出典

997型では993型まで採用していた丸目ヘッドライトに戻し、ウインカーなどの灯火類も空冷時代を彷彿とさせるデザインに変更されました。中身も大幅に変更されましたが、骨格やエンジン、トランスミッションは996型から引き継いでいます。997型は981ボクスター、ケイマンと共通部品が多く、コストダウンに成功していますが、996型とは違い否定的な声はさほど多くありませんでした。2008年のフェイスリフトではテールライトがLEDになったほか、その後のポルシェではお馴染みとなったトランスミッション「PDK」が登場します。

また、PDKはティプトロニックATと比べて変速スピードが1.5倍以上速くなり、MTや過去のATモデルと比べて燃費が向上しました。PASM、スポーツクロノパッケージも997型から採用されています。

7代目911(991型)

ポルシェ911 7代目

Wikipediaより出典

2011年に発表された991型は、ボクスターやケイマンとの共通部品を極力減らし、ポルシェ911としての車格をアピールすることに成功しています。全長が少し長くなったものの、全幅と全高は997型とほとんど変わっていませんが、ヘッドライトの位置を端に寄せたことで、ワイド&ローの印象が強くなりました。また、内装はセンターコンソールの両脇にボタンが並べられたデザインを採用しています。これは先に登場したパナメーラの内装が好評だったこと、サイドブレーキが電動化され小さなボタンで操作できることで実現しました。

フェイスリフトではヘッドライトがフルLED化(オプション)され、GT3などの限定モデルを除いてノンターボモデルがターボ化されています。さらに、日本仕様は991型前期まで1年を通して左ハンドルを購入できましたが、後期からは右ハンドルの生産枠を大幅に増やしたことで、左ハンドルに抵抗のあったユーザーを取り込むことに成功しました。

8代目911(992型)

ポルシェ911 8代目

Wikipediaより出典

992型は2018年末に発表され、2019年に発売されました。今まではカレラ4系のグレードのみに採用されたオーバーフェンダーや、左右繋がっているテールライトが全てのグレードに採用され、ヘッドライトは2016年にフルモデルチェンジしたパナメーラ同様の4点式に変更されています。991型よりもよりワイド&ローになり、フロントとリアバンパーの開口部が大きくなったため、歴代911の中で最も押し出しの強いデザインです。内装もパナメーラー同様にスイッチ類がタッチパネル化され、メーターが中央の回転計以外デジタル化されました。また、ナビゲーションを含むインフォテイメントシステムは、ベントレーと同じものが使われています。

どの911もポルシェらしさを感じられる

ポルシェ

911はどのモデルもポルシェの技術が惜しみなく投入されています。911最大の利点は、ライバルの高級スポーツカーよりもグレードが多く、ライフスタイルに合わせて選ぶことができる点です。中でも、911初心者に人気なのがカレラ4やカレラ4Sで、RRの独特な走りをなるべく残しつつ、4WDによる安定した走りを楽しめます。ポルシェ911は日常に寄り添ってくれる唯一の高級スポーツカーと言えるでしょう。

おすすめ記事